色の視覚効果【同化効果】

2015/09/08 

同化効果
対比とは逆に、ある色に別の色を少し挿入することで、対象色が挿入された色に近づいて変化して見える現象を色の同化、または同化効果といいます。
これも対比と同じく、明度、色相、彩度の同化に分けることができます。

 

明度の同化
灰色の正方形の左半分と右半分に、それぞれ黒と白の細い線を入れました。
黒い線が入った左半分は明度が下がって暗く見え、白い線が入った右半分は白味を帯びて、明度が上がって、明るく見えます。

色相の同化
黄の正方形の左半分に赤い線を入れると、元の黄は赤みを帯びて山吹色に見えます。
また、右半分のように緑の線を入れると、元の黄は緑みを帯びたレモンイエローに見えます。

彩度の同化
ピンクの正方形の左半分に、鮮やかな赤い線を入れました。逆に右半分にはグレイの線を入れました。
左半分にのピンクは元の色より鮮やかさが増して見えます。
しかし右半分は、同じピンク色だというのにくすんで見えます。

対比と同化
同化は挿入した模様が細かい時に、細かい図の背景面の色に注目すると生じやすい現象です。これに大使して対比は組み合わされた色がもっと大きい取り囲まれた図の色に起こりやすい現象です。

図の3つの正方形に使用しているグレイは全て同じ色です。

一番左の図では、白と黒のラインが太いため、グレイは明度対比を起こし、右の黒ライン側のグレイは明るく、左の白ライン側のグレイは暗く見えています。
境界線に鉛筆などを置くと見えやすくなります。

中央の図では、グレイに細い白線と、細い黒線を挿入したため、明度の同化が見られます。
黒い線のある右側のグレイは、白い線のある左側より暗く見えています。

中央の図の同化の図ですが、更に線を細かくしていくと、混色して見えるようになります。
近くで見るよりも、離れてみた方が見えやすくなります。

つまり、同じ図であっても「近くから見ると対比」「少し離れて見ると同化」「更に離れると混色」というように、現象は変化して見えるのです。

混色
色を混ぜること。

ネットに入った野菜や果物が、おいしそうに見える理由
スーパー等で、赤いネットに入ったみかんや、緑のネットに入ったオクラをよく見かけます。なぜネットに入っているのでしょうか?
これは色の同化を利用して、食べ物の色をより鮮やかに、おいしそうに見せるためです。
みかんの場合、赤いネットに入れると実際の色よりも赤みが増して、より熟しておいしそうに見えます。
オクラの場合、緑のネットに入れることでオクラの緑がより濃く見えて、新鮮な印象になります。
このように、同化の現象をうまく利用して、おいしそうに見える工夫をしているのですね。

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